2020年1月5日(日)、新年を迎えてすぐの鈴鹿サーキットを自転車で駆け抜ける「第4回スズカウインターエンデューロ」が開催されました!

令和初の開催となる本大会当日は、山から時折吹く風でジッとしていると寒さを感じるものの、日差しは暖かく快晴で自転車日和。 40代・30代を中心に上は70代まで幅広い年齢層の方が3時間の過酷な耐久レースにチャレンジし、結果として三重県・愛知県勢がそれぞれ優勝を果たし、ホームグラウンドでさすがの強さを魅せるレースとなりました。 また、今大会はさらに女性の参加者が増加し、ゴールシーンでは最後までタフに走り続ける方や笑顔でフィニッシュした方が多い印象でした。


新年を迎えてすぐの、特別な雰囲気。

夜中に大雨が降ったものの、快晴で当日を迎えることができた本大会。 年明けすぐの開催なのでどこか新鮮な気分に包まれます。 開門・受付は10時からですが全ての種目が13時30分スタートなので、参加者は比較的ゆったりと受付や準備を始めます。
今回の参加賞は、鈴鹿サーキット地内の東ヶ岡神社とゆかりのある伊奈富(いのう)神社にて御祈願された「大会オリジナル木札」。自転車Yearを始めるにあたってぜひ持っていただきたい、木製の可愛い御守りです。

令和初の鈴鹿市消防出初式

例年以上に多く集まった市民が見守るなか、国際レーシングコース内にて令和初の鈴鹿市消防出初式が行われます。 オフィシャル髭男dismの曲やパプリカなど最新曲もメドレーで披露され、消防車からの一斉放水ではコースに美しい虹が掛かり、このあとのレースを特段爽やかな気持ちで迎えることができました。

出店ブースやサブイベントで会場は賑やかに

ぞくぞくと出店ブースのカラフルなテントが並び、会場は華やかに。 準備を一通り終えた参加者は、スタートまでのんびりと展示物を見たりお買い物やマッサージを受けるなど、思い思いに過ごします。 試走エリアがオープンになると、さっそく走行チェックに入り体を温める方も。

11時より、チームマトリックスパワータグからマンツーマンの指導が受けられる「3本ローラー講習会」をピット内にて開始。 プロによる熱心な指導を見かけて見学だけでもしたいという方々も集まりました。 講習会は当日参加OK(有料)ですので、ぜひお気軽に本格的なレッスンを受けてください。

そのあとは試走エリアにて「スキルアップ講座」を開始。 こちらもチームマトリックスによる熱心なアドバイスや注意事項の指導を行いました。 どなたでも無料で参加できますので、特に初級者の方は安全のためにも参加してくださいね。

自転車安全祈願祭でレースの安全を祈願

今大会で注目を集めていたスペシャルイベント「自転車安全祈願祭」を11時50分よりピット内特設エリアにて開催。 伊奈冨神社神主様をお招きし、当日のレースおよび一年の安全を祈願しました。 20分間にわたる御祈願で気持ちが引き締まり、近づくスタート時刻に向けて一層気合が入ります。

安原節炸裂!ライダーズミーティング

スタート時刻10分前より、スタート地点に集合した参加者に向けてライダーズミーティングを実施。 安原実行委員長から大きく3点「必ず規則とマナーを守って走ること」「3時間自分の力を出し切り無事帰宅すること」「次回(2022年)開催には友達を3人以上連れて参加すること」を中心に、安原氏ならではの熱い檄を飛ばし、寒さと緊張感の漂う雰囲気が少し和らぎます。


レース展開・解説

スタートラインに並ぶと、正面から強い風が吹きつける。スピードメーターの温度計は7度。ここ数日、暖かい日が続いたせいか非常に寒く感じるスタートとなった。

レーススタート。 徐々にペースが上がり、ラップタイムは概ね8分20〜40秒くらいで周回を重ねる。 11月に行われたスズカ8時間エンデューロでは8分を切るラップタイムが出ていて、それに比べるとラップタイムとしては速くはないが、この強風と気温を考えると同等の負荷が参加選手にかかっていると思われる。 強風は一定の方向から吹いているが、選手はコーナーを曲がる度に風向きが変わり風に煽られ、体力を消耗していく。 向かい風では失速、追い風では加速を繰り返し、先頭集団は分裂したり、くっついたりを繰り返す。

レース中盤9周目に差し掛かる時、今大会最速ラップ8分14秒が出る。 これをきっかけに招待選手を含む7名ほどの選手が抜け出す。 後ろのメイン集団に残っているのは40人位か。ラップを重ねるごとに10秒ずつ開き、先頭とメイン集団の差は40秒位で一旦落ち着く。ここから先頭とメイン集団の追いかけっこが始まる。
人数が多いメイン集団では、「力を合わせて前を追おう」と声が上がり、ローテーションを始めるが体力の消耗が激しい為か、上手くローテーションが回らずペースが上がらない。 先頭も1人、また1人と脱落者が出て、ペースは落ちて行く。 先頭を捕えるのなら今がチャンスなのだが、それ以上にメイン集団メンバーの体力の消耗が激しく分裂していく。

メイン集団が分裂すると、さらにペースダウン。 先頭との差が1分、そして1分20秒と開いていく。 追う側の視界から見えなくなり逃げ切りが濃厚となる。

先頭も最終周回へ入る時には、水野と阿部の2人となる。 レースの約半分を逃げる積極的なレースを展開した2人。 最後は僅かに水野が阿部を引き離してゴールラインを切った。
ホームストレートが向かい風という逃げを決めにくい状況で、向かい風を切り裂いて作った逃げ。 レースの半分を少人数で逃げ続け、最後はタイム差を更に拡げてのゴール。 力で勝ち取ったレースだったと思います。

(マトリックスパワータグ・向川尚樹選手)


十人十色のゴールシーン

厳しい寒さと向かい風のなか、3時間見事に走り切った選手たちが次々とゴール! やり切った気持ちで笑顔の方、最後まで懸命に走りぬける方、悔しい思いのあった方、様々な表情でのゴールを魅せてくれました。

大きな事故なく大会は無事終了

会場が夕日色に染まりだすころ、ほどなくして表彰式を執り行います。 入賞者には表彰状と副賞、さらに優勝者には大会オリジナルチャンピオンジャージを贈呈しました。

大会の最後には恒例の「じゃんけん大会」を開催! 翌日には初出勤・初登校の方がほとんどですが、多くの方に最後まで楽しんでいただきました。

ご参加いただいた方々をはじめ、応援やサポートに来て下さった方々も誠にありがとうございました! 第5回スズカウインターエンデューロは2022年1月の開催を予定しています。また皆様とお会いできるのを楽しみにしております!

イベントをシェア